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媚薬(小説仕立)

2020/7/7、am2:00。作戦決行当日。

イヤホンから聞こえる指示に従って、私は誰もいない通路を歩く。アルコール飲料のポスターが並び、窓から大きなタンクが覗くこの施設は、一見すると酒類の製造をしている工場であるし、表向きにはそれで通っている。

しかし、私たちはいくつもの小さな情報を繋ぎ、大きな陰謀の匂いを嗅ぎつけて、ここまで来たのだった。

……この施設の実態は「AHEエンタープライズ」が管理する研究所であり、裏では新型の違法薬物を製造しているのだ。

近年、この街の下層では婦女子強姦事件が急増し、その被害者には共通点があった。異常な発熱……感覚の鋭敏化……中には発狂してしまった者や、ショック死状態で発見される女性もいる。それらの症状がある女性を検査すると、過去に前例のない新しい薬物が検出されたのだ。

この媚薬を使って犯行に及んだ容疑者を何名も取り調べし、容疑者自身も把握しきれていない複雑な入手ルートや、犯罪の起こった場所の相関などを必死に調べ、この危険薬物の尻尾を追い続けること数年。ようやくここまでたどり着いたのである。

社会の裏で暗躍し、多数の人間の尊厳を奪ってきたAHEエンタープライズ……私たち警察の薬物捜査チームが威信をかけて、この研究所で動かぬ証拠を掴み、闇を暴き出してみせる。

『10m先、突き当たりを右に。奥に見えるドアが薬物保管庫の入口です……ドアのロックをハッキングします!突入の用意を!』

司令部を務める男性の声。それに従い、ドアを開けて銃を構え、室内を見渡す。

……そこは、大量の書類と実験器具がひしめく、研究所とおぼしき空間だった。そして部屋の中央には……なにか異様な形の大きな台と、それに据え付けられた、謎の機械が……

…………身体が、鈍い。

ふと、首筋に手をやる。否、やろうとして敵わず、意識だけを集中させると、針が抜かれるような、微かな感覚がして……どうも私は、前向きに倒れていくようで……なぜ……確実に背後には……誰もいなかったのに……

…………

---

私はベッドに寝ていた。そばには恋人がいる。

年齢は同じくらいだが、私の後輩にあたる、司令部に加入した彼だ。愛嬌があり、薬物捜査チームが行き詰まったときに彼の発言が突破口になることも多かった。いつの間にか私たちは夜を共にする仲になり、仕事の苦しみを忘れて私は彼に甘えた。

彼は愛撫もそこそこに私に挿入する。……いつもよりも、大きい。彼が私の名前を呼ぶ。そうして私を抱きしめる身体の温もり……暖かさ……暑さ……暑い……

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「真昼田センパイ。仕事中ですよ」

「……んぐっ……!?」

息苦しさに目が覚めると、目の前には彼の顔があった。……顎を手で持ち上げられているのだった。なぜ彼がいるのか?まだ頭が混乱している……いまこの瞬間も、夢?私は、いまどこに……

そこで首筋に何かを注入される感覚がして、私は反射的に身体を反らした。できなかった。

「ふっ……んんぅ!」

抵抗できない……!理由を感触で考えてみる。まず私は、はめられている猿轡に気づいた。そして手足がなにかで……コンクリートで埋められている。

さらには、首筋だけではなく、脇や内腿、そして両方の……乳首、にも針が刺さっており、チューブなどを繋げられている。液体を注入されている乳首が火照る。……はじめから、私はすでに、一糸纏わぬ姿にされていたのだった。

……だが、最も深刻な問題は……私の股と、お尻の穴に突き刺さっている、異物感だった。身体に押し込まれたその2本の柱はあまりに長大らしく、私の身体の内壁を抉るような形状をしていた。呼吸が苦しい。お腹が重たい。

状況が分かり、これから行われることを判断して、ゾッとする。

「おはようございます、真昼田センパイ」

どうして、彼がここに。

「綺麗に罠にかかってくれて嬉しかったです。僕のこと信頼してくれてたんですね。知ってましたけど」

「うっ……ううぅ……!」

「うるさいな。あまり喋ろうとすると、唾液で俺の手が汚れるだろ。これからお前は24時間、カメラの向こうの化学者先生に向かってアヘ顔晒し続けてればいいんだ。あなたの作った新しいオクスリは最高ですよってね」

「…………!」

男は私の顎に添えていた手を離して、視界から消えた。そして、おもむろに私のお尻を掴む。

「んっ!んあうゔっ!!」

「はは……抵抗はやめて体力を残しておいたらどうですか。長丁場になるんだし……他の捜査チームの人たちも、もう助けには来れませんからね。男は奴隷かモルモット、女は剥製か性奴隷ってね……まぁこれはAHEエンタープライズの受け売りですけど……」

バルブを開くような音が聞こえると、拡張されたお尻の穴めがけて液体をかけられた。際限なく流れてくる薬物は、股に刺さった柱を伝って、身体の中に流入してきた。唾液が垂れる。全身が熱い。次第に私は、興奮しているような、妙な気持ちになってきていることを認めなくてはいけなかった。

「……エー。2020/7/7、am2:29。新製品の試験開始1分前、被検体は真昼田花子。所要時間は24時間、終了予定時刻は7/8のam2:30。試験終了後は、検体の安全性確認の上、当施設地下牢に一時保管してください。私が責任を持って処分致します。……なお、試験の見学は自由ですので、よろしければ彼女の壊れる様子を近くで拝んでやってください……はは。では、試験開始5秒前。4.3.2.1……」

……そして、一際大きなモーターの駆動音がした。

同時に私は、理性を奪われた。

媚薬(小説仕立)

Comments

恋人に裏切られるのってえっちだよね……😌 漫画仕立てにする力はないけど、設定考えたり文章に起こすのは好きなので、こういうやり方もアリだなと思いました!

いいですね、設定と物語があると絵に深みが出てエロい。

すみけし


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