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薬袋カルテ運営です。
コラボ動画ひとりごと秘話〜ということで、コラボで制作した動画の裏側、とはいっても、自分の担当の部分を自分目線でまとめてみたものです。
コラボ相手さんも知らないような話が多いかもしれません。
今回の動画は
【Cover】「波よせて」 /瀬戸あさひ×薬袋カルテ
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夏の終わりの投稿でした。
さっそくいきましょう。
まずはなぜこの歌コラボが実現したのか。
元々ぽつぽつ…と、歌コラボをしてみたい…という話が以前から出ていました。
薬袋カルテ自体は活動休止中ではありますが、2020年の春はチャリティーイベントでTwitterを運用していたため、告知が可能であったこと。
歌で始まった年だったため、歌にまつわる活動への敷居が気持ち的に低かったこと。
そして何より曲が素敵だったことが、コラボに踏み切ることができた理由として挙げられます。
ある時コラボ相手氏から送られてきたリンクが、「波よせて」のカバーで、この曲を知らなかった自分はとにかく購入して聴きました。
穏やかなさざなみのような女性ボーカルと、
語りかけるような、優しく呟くような男性ボーカル
なるほどね…
これは素敵。曲がもう素敵。海や自然が好きな身としてはイントロのさざなみから心を惹かれます。
ボーカルの個性が丁度合いそうだということも分かりました。
きっとわかっていて薦めてくれたのもあったのだと思いますが…
オフボーカルがどこにもないので、カバー動画のtrackとmixを担当されている方にご連絡しました。その節はありがとうございました!
よし!いける!やりましょう!
難しいんですけどね。
声には音域によって区切りがあって、波よせてはちょうどその区切りの間を行き来する高さでした。
逆に、話しかけるように歌うターンは未知でしたが、実際に歌ってみると意外と得意かもしれません。
女性ボーカル側には、歌うところ、話すように歌うところ、に加えて2つのセリフがあります。
これによって物語性のある楽曲だということが特に印象付けられる感じがありますね。
そこがまた難しいんですが。
そんな全体的にドラマを感じるこの楽曲。
収録時点ですでに自分の中で動画が割と出来上がっており、ボーカルをMIXしていただいてる間は脳内にある画面の構造と進行の構想に沿って素材を収集します。
素材の収集とは、フリー素材サイト漁りではありません。
そう
現地です。
危うく2020年の夏は全く夏らしいことが無く終わるところでした。
ちょうど撮影できそうなタイミングだったのもありますが、上の画像にあるように、大変でもできる限り自分で用意して制作しておきたいというのは普段から決めていることで、今回は海の素材の撮り溜めがなかったため人のいない海までなんとか赴き撮影をします。
べっ別に夏を取り戻したいとかじゃないんだからね!
そんなこんなで色々駆使し、登場する映像の多くは動画オリジナルのものだったりします。
久々の動画制作なのもあり気合十分ですね!
素材が集まれば次は編集です。
ここからは場面ごとに分けて、動画を制作するときに何を考えながら作業したかをまとめてみます。
楽曲のイメージに合わせシンプルな作りの動画となっていますが、意外と考えることは多いもの。
早速スクリーンショットと合わせて見ていきましょう。
▲まずイントロでは楽曲タイトルが手書きで表れ、逆再生で消えていきます。波が寄せて返っていくイメージですね。
曲のイメージを壊さない、ラフで気取りすぎない感じで作っていきます。
▲歌詞では海を目指し車に乗るとあり、流れる景色で車内からぼーっと"窓"を眺めている感覚を引き出します。
この動画ではこの後も、常に"窓"を連想させる枠があり、その中で動画が展開していきます。
Instagr◯mなどの写真SNSを連想させる正方形のフレームは、日常の一部を切り取ったものを見ている雰囲気を演出してくれるのです。
▲ひとつめのセリフ。Tシャツのようなラフな格好をしていて、歌っている時より微妙に声が高い(心なしか楽しそうである)からか、ダウナーさは減っています。理由は後でわかります。多分。
▲最初のサビで、浜辺と二人分のシルエットが浮かびました。誰かは察せるという程度で、この時点でははっきりと姿は出ません。
▲先程の単色シルエットよりは誰の姿かわかるようになりましたが、あえて暗い環境に置きはっきりと見えないようにします。
これによって背中より花火が際立ち、動画の季節感を海以外で確実に補完します。現実と同期した季節感は見ている側と同じように夏を過ごしたんだと感情移入がし易くなりますね。(作業当時夏)
▲やっとはっきり姿が出ました
ここはサビ以外の歌詞の中で唯一同じメロディーラインを揃って歌うパートなので、二人の姿がパッと目に入るのが大切です。
歌詞が少し悲観的なので、波を打ち消すという意味でも隔たりを感じさせる役割を果たす消波ブロックを背景に置きます。
▲ふたつめのセリフ。あれ なんだか雰囲気がカルテちゃんっぽくありません。
波よせての後ろ姿では、薬袋カルテの私服としてよく描いてきたフリルの襟がある白いワンピースを着ています。そしていつものツーサイドアップ。
ですが、セリフの箇所はダウナーさはなくちょっと明るい声色で、髪は下ろし適当なTシャツを着たような襟をしていますね。
セリフ箇所の彼女と似ているのは、むしろ…
とかいって、動画で遊んでいたりしますが別にそんなに考察要素ではありません。
"現実とバーチャルが曖昧な浜辺"を表現するための演出くらいの気持ち。
というわけでさっさと続きを見ていきましょう
▲ふたつめのセリフの後はまた背中ですが、消波ブロックと空が半々になり、画面はモノクロです。
歌詞では序盤に出逢った"彼"との別れのパートが始まり、盛り上がりながらドラマが展開するため画面はモノクロ→カラーになりますが、二人の姿にはノイズがかかり日暮れとともに徐々に消えていきます。
この時元々の構想では薬袋カルテのみ消滅する予定でしたが、理由があってやめました。
それについては後でお話ししたいと思います。
▲「やがて彼の姿 アワとなり海と一つになる」
という歌詞が過ぎた後、ラスサビ前の間奏では静まり返った暗い海の中で微かに見える泡がのぼっていきます。
"居なくなったこと"を感じさせる静寂が一瞬挟まります
▲最後のサビが来ました。
画面は一気に明るくなり、彩度も上がり、背景の消波ブロックも無くなることで視界が開けました。
動画の終わりに別れを据えるのではなく、ラスサビ前に楽曲が持つ物語の部分は終了しておくことで、最後に明るいシーンを持ってくることができます。
歌詞そのままだと寂しさで終わってしまうところでしたが「まあでもよかったなー!」と最後に思ってもらえるような明るい場面をどーんと置きます。
全体的に見ればハッピーエンド!
という形で締めます。
と見せかけて、最後にノイズを入れます。
そういえば薬袋カルテとはそういう奴でしたね!
なんかふと、昔そんな人がいたな。
という霞がかった記憶として残るくらいが丁度いいんです。
誰だったっけ、くらいで。
あとはプレミア公開だかなんだかで
(プレミア公開がYouTubeに実装された頃に休止していたと思われます、初めて利用するはず。)
みんながどういうリアクションをするかをしめしめと眺めるだけです。
このとき、カウントダウンの時間に「ここすき」「ここ普通」というフライング幻覚コメントをする文化を初めて知ったのですが、ゲラなのでその時点で笑い転げてました。
そしてそれから動画が終わるまでずっと笑い転げてました。
あとは皆さんの「!?」のコメントをふりかけにしてご飯をすりきり2杯食べました。(約280g)
そんなこんなで夏の終わりに間に合う形で無事公開できました。
動画を視聴してくださった方、高評価やコメントしてくださった方は改めて、ありがとうございました!
また、ここまで記事を読んでくださった方、ご支援くださった方も本当にありがとうございます。
過去一番で長かったのではないでしょうか。
そしてここで言うと届かないので意味がないかもしれないのですが何回でも言うつもりで、MIXなど協力してくださったToccoyaki様、同トラックでの歌唱を許可してくださったsomunia様に感謝申し上げます…!
また読んでくれているかはわかりませんが、この素敵な曲を教えてくれて、一緒に歌ってくれた瀬戸あさひさんと、プレミア公開にお付き合いくださったチャンネルの皆様にありがとうございました!
あと動画で勝手に抹茶ラテみたいなの持たせたけど好きじゃなかったらすみませんでした…(小声)
あたかも終わる雰囲気で感謝の言葉を述べたばかりなのですが。
上に長々と書いた通り、この曲にはドラマがあり、その登場人物をまるで二人に置き換えたかのように動画は展開します。
ですが、それはこの動画の中の物語でしかありません。
つまり…正直ここまで意味深に仕上げてしまって申し訳ないのですが、もう二度と会えないだとか、さようならだとか、泡になって消えるだとか、そういうことを伝えたいわけではない、ということです。
「元々最後のあたりのシーンでは薬袋カルテのみが消える演出にする予定だった」
という話を先ほどしました。
この演出をしてしまうと、「薬袋カルテの休止を表現した動画」というイメージが強くなります。それはエモいかもしれません。最初は自分でも問題ないと考えていました。
ただ、この動画の構想をコラボ相手に話した時に、さよならは違うという話になりました。
相談して作業していく中で、薬袋カルテが消える歌にするのは確かに違うな…と自分でもなり、二人ともノイズをかけることにしました。
という。
ですのでちょっと憶えていてほしいのは
波寄せては出会いや別れのある歌ではありますが、薬袋カルテがさよならするための歌ではないよということ。
あくまで主は楽曲であり、"歌ったこと"、"歌えたこと"です。
歌った自分達は、それを喜ぶ気持ちが特に強いです。
動画で描かれた世界観は、その曲のために後付けで描いたもので、大事な事実や意図が絡むものではないよ、ということを知っておいていただけたら。
あとは作品として、「ファンとVtuberの出会いの歌だ!」とか「あさカル(公式コンビ名称)だ!」とか、好きに自分の中で装飾して楽しんでくださいね。
そんな感じで曲本来の良さが活きて自由な解釈ができるという意味でも、結果的に二人ともノイズかけてよかったー(言い方)
ということで、コラボ裏話の第一弾、「波よせて」はここで終わります。
よければこの話を読んだ後に改めて動画を見返してみたり、コメントしたり(ただし"FANBOXから来ました"等はお控えくださいね)、この記事自体にも是非コメントしてもらえると大変嬉しいです。
そして次回は、メリーミルクさんとの「カラフル」のひとりごと秘話です!
今回はぐだぐだ…と長くなってしまったため、次回はうまくまとめられるようによく考えたいと思います…!
来月か再来月にはまた掲載前にTwitterで告知しますので、気長にお待ちいただければ嬉しいです。
それでは良い夢を!
鱒鰂
2024-04-02 13:30:49 +0000 UTCのらばね
2021-04-25 14:10:49 +0000 UTCKivaEtta
2021-04-12 12:06:57 +0000 UTCtk
2021-04-11 15:10:48 +0000 UTC"薬袋仮想科診療所"
2021-04-11 14:57:52 +0000 UTC文芸部部長グレーテル
2021-04-11 14:51:31 +0000 UTC