今月の初旬に、毎年恒例の正倉院展を兼ねて奈良に行ってきました。
今年は移動が難しいのではないかと思ったものの、この頃には落ち着いてきたので行けて良かったです。とはいえ、関西に住んでいる友達には一切連絡せずこっそりと遊びに行きました。
いざ行ってみると大変楽しかったのですが、行くまでは観光地は田舎よりも感染対策が厳しそうで行くのが億劫だなぁとも思っていました。仕方ないことですが、心安らぐ場所がそうでなくなっていく様は見たくないな、もう家でゆっくりしてたいな、と出不精モード発揮しそうになっていたのです。
ですが、ピリピリした感じは無く、周りの人も気をつけながらも気楽に楽しんでいるという雰囲気で、穏やかに過ごせました。行って良かった。
数年振りに訪れた、お酒の購入&立ち飲みができる馴染みのお店にも遊びに行けました。メニューから気になったものを頼んでもいいし、冷蔵庫に入っている販売もされているお酒を頼んでもいいし、ということで今回は購入目的で立ち寄ったので販売されているお酒を数杯飲んで気に入ったものを選んで買うことにしました。
いざ飲んでみると、どれも美味しくてこの3本は全部購入。
真ん中の談山のお酒が一番好きな味です。フルーティーでさっぱりとした後味のお酒。
こちらは迷いに迷って、右のお酒を購入。
左のお酒は、甘い白ワインのような味わいで、ワインの賞で受賞した日本酒だそうです。甘いお酒が好きな方には、左もおすすめ!
全て奈良の地酒です。奈良では、どれかが突出しているという感じではなく小さな蔵元さんが協力している感じで、直売りしているこういったお店も蔵元さんの想いを汲み取って販売しています。生産者の愛情が伝わる、良い買い物をしました。
癖が少ないので、水のようにサラッと飲めるお酒が好きな人は、京都や奈良の地酒がお薦めです。通販でも買えるものがあるので、興味を持たれましたらぜひ。
今回は、正倉院展以外は馴染みのお店とお寺参拝だけ巡ることにして早めに帰りました。色々と世情は変わってしまいましたが、馴染みの場所が変わらずに温かく迎えてくれるというのはとても嬉しかったです。
正倉院展は毎年行っていますが、今年はとても印象に残る展示が多かったです。
遅めに行ったので、テレビで放送された特集で事前に予習できていたのもあり、普段ならちらっと見て終わるような書物も、とても面白く拝見できました。
今年は大仏開眼供養のときに使われていた物や、書道・書物関係がテーマのように感じました。
当時書かれた経典の文字って、線の太さの調整が独特で、ある意味でアーティスティックな文字なのですが、筆に特徴があるからだそう。
現代で使われている筆は、書く部分が全部毛が剥き出しになっていますが、この頃の筆は先端以外は紙で巻かれているのです。その分、墨の吸収率が良くて字が掠れにくいのでしょう。また、先端だけで文字を書くので細い線、太い線が容易に書き分けしやすいのだと思われます。
当時は王義之の書が手本としてよく使われていましたが、まさにあの字体が再現しやすい筆だったようです。
予習していなかったら「筆だなぁ……」で終わったと思いますが、背景を知っていると面白いものです。
一番面白かったのが、当時経典を書いていた人たちの勤務記録です。
誰が何時間働いて……という今で言うタイムカードのような記録から、「今朝から下痢でお腹が痛いので数日休みますが、どうか怒らないでください」といった欠勤理由を書いた手紙など、当時の人々の生活を肌で感じるような内容の書が多く公開されていました。
経典を書く人たちなので、達筆なのですが、欠勤理由を書いた文字はところどころ急いで書いたかのように崩れているものもあって、「これは本当に苦しかったのか、わざと崩して書いたのか……」と妄想が膨らみます(学生の頃、マラソン練習嫌いで、体育を休む前に先生の前でわざとらしく咳してた記憶が)。
当時の人たちは、まさか千年以上経ってもそれらが保管され、一般市民に公開されるだなんて思いもよらなかったでしょうね。
今年の奈良も、とても楽しかったです。
さて、ここからはお知らせです。
来月から「頁をめくる」の内容を変更します。
具体的には、エッセイから小説へと切り替わります。
オリジナルの話を増やしていきたいと常々書いており、過去「書斎に入る」ではどういった傾向のストーリーを練っているかについては触れていたのですが、プロット作成から次の段階になかなか進んでおりません!!!!!
初稿を書いては消し、書いては消し、止まっている状況です。今まで、書いたものはすぐ公開していって反応貰いながら少しずつ自分の感覚に馴染ませていたので、長編をずっと誰にも見せずに溜めながら書き続けるのが、モチベーションの維持の問題で向いてない……というのが分かってきました。
とはいえ、「本編」となる部分はWeb小説掲載サイトでコンスタントに公開連載していきたいので、ここで書くのは「本編」の「前日譚」に当たるお話をと考えています。
オリジナルの世界観なので、歴史などもしっかり練っておかないと書いていく内にブレてしまうので、まずは本編に繋がる部分を固めていくようなお話をFANBOXにて公開します。
後々ここで書き溜めたお話が綺麗にまとまったときには、小説掲載サイトでも公開するかと思います(本編がある程度進んでからになりますが)。必要に応じて設定変更、微修正、手直しを入れることも大いにあります。ですので、ある意味でここでしか見られない状態のお話です。
絵描きさんのFANBOXを見ていたら、公開イラスト前のラフ案や線画を掲載されていたりするので、こういった準備段階をお見せしていくのも試みとしては良いかなと考えた次第です。
FANBOXは毎月更新しているので、少しずつでも続けていくことで、新たなお話も自分に馴染んでくるかと思っています。
12月から、私の日常→下準備のおはなし、へと変更になります。
楽しんでいただけると嬉しいです。